季珈琲 Toki Coffee | くらす はたらく いちはら

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目の前に広がる景色とともに、こだわりの一杯を。季珈琲 Toki Coffee

小湊鉄道の線路を越えて車を走らせると、高滝湖が目の前にぱっと広がります。そんな広大な湖を横目に走り続けると見えてくるのが、おしゃれなログハウスと可愛らしいパステルカラーの車。それが、今回ご紹介するテイクアウト&テラス席専用のカフェ「季珈琲」です。 取材日 2021.06.23/文・写真 Atsumi Mizuno

住所 〒290-0529 千葉県市原市小谷田261−1
営業日 月·水·金 11:00~16:00 
土·日·祝 8:00~17:00
定休日 火・木
*雨天時は臨時休業になることがあるので、最新情報を確認してからお出かけください。
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オーナーの常泉季男さん(つねいずみ・ときおさん、以下、常泉さん)が、眺めのいい高滝湖のほとりに「季珈琲」をオープンさせたのは、2年ほど前のこと。もともとサラリーマンとして働いていた常泉さんですが、コーヒー好きが高じてカフェの開店に至ったんだそう。そんな「季珈琲」は、手作りのキッチンカーと自宅のテラスをいかした屋外のカフェスペースになっています。 

目の前に広がる高滝湖の景色とともに、常泉さんが信頼する焙煎所に自ら足を運んで選んだシングルオリジンコーヒーや、試行錯誤を重ねて生み出したブレンドコーヒーをハンドドリップで味わえ、ちょっとした軽食も楽しめます。現在はコロナウイルスの影響でイベントが減ってしまっていますが、キッチンカーでイベントへ出店することもあるんだそうです。

カフェでは、“焙煎されてから2週間以内”という鮮度を大切にしたコーヒー豆のみを使っているんだそう。
そんなこだわりのコーヒーや軽食は、おもちゃのように可愛らしいサイズのキッチンを備えたこの車内でつくられています。
こちらは、カフェの代名詞「季ブレンド(アイス)」。
一般的に2種類の豆を混ぜてつくられるブレンドコーヒーですが、「季珈琲」では常泉さんの納得できる味を出すために3種類の豆が使われており、毎回仕上げに手作業のブレンドが必要なんだとか。
近くの牧場から仕入れているチーズケーキや、トーストなど小腹が空いた時に頼みたくなるようなメニューも。
チーズとコンビーフのトーストは、シンプルながらコーヒーとの相性は抜群です。

常泉さん ここらへんは、“なにもない”のがいいところなんです。

なんにもないけど、そのぶん時間や季節によって、花木や田んぼ、空など毎日移りゆく景色を楽しめるんです。

と、常泉さんは穏やかに笑います。

“ここから見える夕焼けが、すごく綺麗なんです”と見せてくださった写真。

若い頃は、砂糖を入れて甘くしないとコーヒーを飲めなかったという常泉さん。でも、気づいたらコーヒーに魅了され、さまざまなカフェを渡り歩いたり、コーヒーについて学ぶようになり、いつしか抱くようになった“定年後はカフェを開きたい”という夢を予定よりも早く実現しました。

常泉さん 仕事が転勤になって通勤が大変になってしまったり、子どもが自立して手がかからなくなったり、転機が重なったということもありますが、なにより家族の後押しが大きかったです。

儲けられる仕事ではないですが、ここは自分にとっては夢の場所で、夢の仕事です。大人になってから、こんなに新しい人たちに出会えてつながれることって、滅多にありませんから。

「“自分のコーヒーが美味しい”とは言いません。コーヒーは嗜好品なので、お客様の好みで合う合わないがありますから」という常泉さんからは、コーヒーへの強いこだわりと、でもそれを決して押し付けない柔らかさが垣間見えました。

コロナウイルスが落ち着いたら、カフェという場をいかし、地元の若手の人たちが作品の発表の場として使えるようなギャラリースペースやイベントスペースを併設した店舗をつくったり、訪れた人同士がつながれる機会を広げていきたいと話す常泉さん。今後の「季珈琲」の変化も楽しみです。

休日は、通りがかりのライダーの方や、サイクリスト、観光客などでにぎわう「季珈琲」。
ゆっくり過ごしたい人は、平日がおすすめです。

湖を眺めながらぼーっと過ごしたり、常泉さんとおしゃべりしながら過ごしたり、カフェで出会ったお客さんと情報交換をしたり。ぜひ足を運んで、あなたのお気に入りの過ごし方を探してみてください!